稲盛和夫さんの「京セラフィロソフィ」
京セラやKDDIの創業者で、経営破綻したJAL再生の立役者でもある
稲盛和夫さん
JAL再生の切り札は、この「京セラフィロソフィ」
稲盛和夫さんの生き方そのものが本書です。
盛和塾生として、何度も読んできた本書
自分の理解力と実践力不足で、定期的に読み返しています。
2021年のテーマ、肝に銘じておきたい部分をピックアップしていきます。
●ピックアップ
・利他の心で判断すると「人によかれ」とおいう心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。
また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
よりよい仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、
まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断すべきです。
トレーニングされていない人間が直感的に判断を下す場合、たいてい「本能」の部分で物事を考えている。
本能とは、われわれの心を形成している基本的な部分で、自らの肉体を守ることを最優先とする心です。
自分自身にとって有利になるように行動しようとする、あるいは考えようとするこころで、
人によかれと思う「利他の心」の対極にくるものです。
高い目標を達成するには、まず「こうありたい」という強い、持続した願望をもつことが必要です。
新製品を開発する、お客様から注文をいただく、生産の歩留まりや直行率を向上させるなど、
どんな課題であっても、まず「何としてもやり遂げたい」という思いを強烈に描くのです。
純粋で強い願望を、寝ても覚めても、繰り返し繰り返し考え抜くことによって、
それは潜在意識にまでしみ通っていくのです。
このような状態になったときには、日頃頭で考えている自分とは別に、
寝ているときでも潜在意識が働いて強烈な力を発揮し、その願望を実現する方向へと向かわせてくれるのです。
「私は人生をこう生きたい」「私は会社をこうしたい」ということを、強く、継続して思い続けるということです。
そうすることによって、初めて潜在意識にまで願望を透徹させることができるのです。
このような潜在意識を日常的に使えるようにするには、強く持続して意識し、覚え込ませるようにしなければなりません。
つまり、繰り返し繰り返し行って、潜在意識に浸透させていくのです。
仕事のことで、四六時中「有意注意」で、ど真剣に考えていると、
思いもかけない場面で潜在意識が働いて、すばらしい着想が得られるのです。
そのようなひらめきは核心を突いていて、今まさに自分が遭遇している問題を一気に解決してくれるものがほとんどです。
この「潜在意識にまで透徹する強い持続した願望をもつ」ということは、
真剣に繰り返し考え続けることさえ心掛ければ、誰にでもできることなのです。
潜在意識を使う使わないはそのプロセスの一つでしかなく、
「どうしてもこうありたい」と願えば、それは必ず実現するのです。
善とは、普遍的に良きことであり、普遍的とは誰から見てもそうだということです。
自分の利益や都合、格好などというものでなく、自他ともにその動機が受け入れられるものでなければなりません。
また、仕事を進めていく上では「私心なかりしか」という問いかけが必要です。
自分の心、自己中心的な発想で仕事を進めていないかを点検しなければなりません。
動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要はありません。必ず成功するのです。
「善」とは、単純に、良いこと、正直なこと、人を助けること、
優しさ、思いやりのある心、美しいこと、さらにいえば、純粋な心という意味です。
現代は、市場が決めた売値で採算が合うように、技術屋が設計を工夫していかなければならない時代なのです。
値決めが経営の本質であるなら、そのプロセスとして、
仕入れにも責任を持ちます、製造のコストダウンにも責任を持ちます。
値決めを行う瞬間に、もうコストダウンの方法を考えていなければならないのです。
同じ材料を使って、とにかく少しでも安くつくろうというやり方ではなく、根幹から手法を変える。
今まで百円の原材料費でつくっていたものを、5円でつくれないだろうかというくらい
根幹から問い直し、その方法を見つけ出す、これが技術屋なのです。
ただ大発明、大発見をするのが技術屋ではない。そのように技術屋の役割を位置付けたわけです。
こういう業界、こういう業種だったらこの程度の利益率でいいということが常識になっていて、
多くの経営者がその常識にのっとって経営をするからだいたい似たような利益率に落ち着いてしまうのです。
ユニークでキラッと光る経営ができないのは、経営者の多くが常識の範囲内で
しか仕事をしておられないかあらなのだろうと理解しました。
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- 2021.03.16 Tuesday
- 読了本 お勧め書籍
- 16:16
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- by 大阪 税理士 桐元 久佳